落語のごくらく

落語の台本を吹き出し💬式で書いています。

MENU

【個人的に思う】落語が400年間続く理由を一発屋芸人と比較して考えてみる。

 

こんにちわ!ヨンス(@ShikanaiD)です!

 

私は個人でもたまに落語をやるくらい、落語ハマり系男子なのですが、落語をやっていてふと疑問に思うことがありました。

 

数百のネタ(演目)はあるし、新作落語も出ているけど、ネタの数は限られている・・・

 

それでいて、手ぬぐいと扇子を持って座布団に座り、一人で話し続けるスタイルは変わっていない・・・

 

江戸時代から、明治、大生、昭和、平成それぞれ時代の文化や人の生活態度も異なるはずなのに、どの時代の人にも笑われ続けるのはなぜなんだ?

 

なんで400年間も続いてきたのか?

 

とふと思いました。

 

そこで、約1年ともたずに芸能界から身を消してしまう『一発屋芸人』と比較しながら、その理由を、私の個人的発想から考えてみることにします。

 

 

 

 

 

 

まず、伝えたい『400年』続く凄さ

 

本題に入る前に伝えたいのは、400年間続くのがどれだけ凄いことかということです。

 

少し時代をさかのぼり、落語の起源は江戸時代初期(1603年~1868年)に人前で辻噺をしたのが始まりと言われています。

 

辻噺というのは、道端などで笑い話をして、お金を得ることを言います。

 

今でいうストリートお笑いライブみたいなものでしょうか。

 

この辻噺でされていたお話などを集めた本の祖が、京都誓願寺の安楽庵策伝(あんらくあんさくでん)という僧侶です。

 

その本のお話が今の『落語の祖』になっています。

 

私が申し上げたいのは昔と現代でも笑いのツボは同じで、落語の話なら昔の人とも語り合えるのではないか?ということです。

 

これが400年間も続くことによって生まれた凄さです。

 

少し具体的な妄想例を挙げてみることにしましょう。

 

例えば私が江戸時代にひょんなことからタイムスリップしたとしましょう。

 

タイムスリップした場所は徳川家康の住む街、江戸。

 

そして色々あって徳川家康に会うことになりました。(ドラマや漫画ではないので、会うまでの途中経過は割愛します)

 

 

 

さあ!

 

時代の最先端を行く20世紀生まれ、手にはスーパーコンピューター(スマホ)を携えた青年と、幼少期から世を支配するにはどうすればいいかを考えて天下統一を成し遂げた戦国武将『徳川家康』の奇跡の対面です!

 

 

f:id:messicoo:20181026235720j:plain

 

 

 

・・・

 

・・・

 

・・・

 

普通は共通の話題なんて見つからないんですよ。

 

 

スマホ見せたって、

 

こやつ!おかしなものを持っておる!異界の武器やもしれん!ひっ捕らえ~い!

 

 

世を支配したことに関して家康に質問したって、

 

お主!異な着物を着ておるが、さては異界のスパイではあるまいな!えぇ~い!ひっ捕らえ~い!

 

 

どうやったって疑われます。

 

しかしながら、私には江戸時代と現代にも共通する『落語』があります。

 

家康に

 

徳川家康公にお見せしたい芸があります!

 

 

と言って落語を披露することにしましょう。

 

これは通ります。

 

 
 

お!お主!辻噺ができるのか!気に入ったぁ~!

 

なんてことがあると思うんです。

 

それから徳ちゃんと仲良くなって

 

お主、好きな話はなんじゃ?

 

あ、俺はぁ・・・そうっすねぇ~・・・『時そば』とか好きっすね~

 

なんじゃお主!ど定番じゃの~!

 

 

 

な~んて共通の話題で盛り上がるカップルみたいなことだって可能になります。

 

まとめると、400年前の偉人とも共通のお話ができるから落語って凄いよなって話がしたかったです。

 

どうですか?400年間続いてきたという凄みがお分かりいただけたでしょうか?

 

 

 なぜ400年間も続くのか?~一発屋芸人と比較して~

 

それでは本題に入って行こうと思います。

 

なぜ落語は400年間も続いてきたのでしょうか?

 

 

時代・お客に合わせて進化していく落語

 

落語の演目は、現代風のジョークや語り口をするなど、アレンジが効きます。

 

昔なら昔の、今なら今の時代の文化に合わせて、声色や声の強弱、派手さなどを変えることが可能になります。

 

また、お客さんのその日の雰囲気によって、どこを強調して笑いにするかを臨機応変に変えることもできます。

 

一発屋芸人の場合

 

一発屋芸人の場合はそうはいきません。一度、一発芸が売れるとテレビ番組にも引っ張りだこになります。

 

しかしながら、少しでもアレンジを加えようものなら、プロデューサーさんに『下手なことしないでくれよ!』と注意されてしまいます。

 

その会場にいるお客さんの顔は見えるけど、テレビの向こう側にいるお客さんの顔は見えません。どんなものがウケるかが全く見えないのです。

 

そのため、いつもと全く同じネタを求められるのは必然です。

 

しかしながら、当然いつもと同じパターンだと飽きられてしまいます。

 

 

 ネタ(演目)をやる人がたくさんいる

 

落語の魅力の一つとして、『やる人によって雰囲気や味が全く変わる』ということです。 

 

落語家さんの中には、女形を演じるのが上手い色っぽい人もいれば、大胆な笑いを巻き起こすタイプの落語家さんもいます。

 

大まかに分けましたが、同じようなタイプの落語家さんでも全く同じような落語になることは絶対にありえません。

 

 

一発屋芸人の場合

 

一発屋芸人の場合もネタによっては、色んな人にやってもらえる場合があります。

 

例えば、『ひょっこりはん』

 

f:id:messicoo:20181026230433j:plain

 

彼も一発屋芸人と言っても過言ではないのではないでしょうか?

 

そんな彼の『ひょっこりはん』のネタが、誰にもマネされないままであったなら、『面白~い!』で終わっていたはずです。

 

 

f:id:messicoo:20181026230530j:plain

 

そんな彼のネタをまねて新しいスタイルを生み出したのが、アイドルグループです。

 

彼女は乃木坂46の看板と言っていいくらい人気メンバーの白石麻衣さんですが、彼女がひょっこりはんをやることによって、ネタに『面白い』というより『可愛い』という新しい価値が生まれたのです。

 

同じネタでもやる人によって、価値や雰囲気が変わるというのはこういうことです。

 

しかしながら、彼のネタは一個しかありませんし、色々な芸能人が真似をしたとしても、いずれは限界に達します。

 

落語のように、たくさんの鉄板ネタがあって、色々な人が演じられるわけではないので、いずれ民衆にも飽きが来ます。

 

こうして『一発屋芸人』として消えていくのです・・・

 

 

何度もリピートしたくなる理由がある

 

では、一度聞いた人の同じ落語はもう一度聞きたいと思うでしょうか?

 

答えはYESです。

 

私の場合は、あの落語家さんの、あの演目の、あの場面がまた見たい!と同じ演目でも何度もリピートしてしまいます。

 

今まで散々、落語の演目をネタ扱いしてきましたが、私の中では落語は『映像のない映画』だと思っています。

 

自分の頭の中のイメージがそのまま映像になるということです。

 

基本的に私は一度見た映画は、もう一度見ることはめったにしません。

 

しかしながら、落語の場合はその時の自分の想像力や心情(気分が晴れているとき、悲しいとき、色っぽい気分な時など)によって、頭に入る映像はそのつど変わってきます。

 

とは言っても、はっきり・くっきりイメージされるわけではなく、なんとな~くふわふわとイメージされるだけですが・・・

 

また個人的に落語の演目には一つ一つ必ず『ワンメッセージ』が残されていると思います。

 

例えば、私の好きな演目『死神』では、死神との約束を無視して金儲けに走った男が死んでしまうというオチになっています。(死なないオチもありますが)

 

死神から学べることは『自業自得』『約束は守れ』などです。

 

落語を聞き終わった後には自分にとって何か意味のあるワンメッセージが残されます。

 

落語は、娯楽であるとともに、私たちに物語で教訓を教えてくれる教材のようなものでもあるのです。

 

ですから、自分で自分を戒めたい時は、『あの演目を聞こう』とふいに思い立つことがあります。

 

 

一発屋芸人の場合

 

一発屋芸人の場合は全てとは言いませんが、リズムネタだったり、学びのない言葉の羅列や聞いたことのないフレーズであることが多いです。

 

最初は目新しさから、ハマることがあるかもしれませんが、意味のない言葉や物語には興味が薄れていきます。

 

飽きがきた瞬間に『時間の無駄』『またこれかよ・・・』と思ってしまいます。

 

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

 

落語が400年間続いた理由を一発屋芸人との違いから理解していただけたでしょうか?

 

テレビに出てくる芸人に飽きた、生産性のない笑いはもう十分という方は是非『落語』を聞いてみることをオススメします。

 

 

 

私オススメの落語

 

www.hanashicoo.com

 

 

 

 

        スポンサーリンク