僕らと映画と落語と

どこにでもいる普通の大学生が普通から脱却するため、ブログ始めました。片方は映画、もう片方は落語についての記事を書きます!

【小説紹介】今日、わたしはさよならをする。「少女は卒業しない」Part2

んにちは。

ぁゃゃです。

 

回に引き続き、

少女は卒業しない

を紹介します。

 (前回の記事はこちら ↓↓↓ )

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②それぞれのあらすじと見どころ(ネタバレなし)

 

四拍子をもう一度

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あらすじ

卒業式の後に行われる、最後の卒業ライブ。

その本番が近づくなか、トリを務める人気バンド「ヘブンズドア」の衣装がなくなって・・・。

 

クールバンドっていかにも青春!って感じです。彼らの上手だけれど完璧ではない演奏や歌が、高校生らしくて逆にいいですよね。

学校祭でのバンドの演奏や卒業ライブって、バンドメンバーはもちろん観客を含め全生徒の溢れんばかりの熱気と若さが前面に押し出される場所なんだと思います。僕も、学校祭で演奏し歌う友達の姿に熱狂した記憶があります。楽しかったなぁ。

突然ですが、ある日、想いを寄せる同級生の「みんなには知られていない素敵なところ」を発見したらあなたはどうしますか?自分だけの秘密にしたいですか?それとも・・・(おっとネタバレ)。

若さと熱気と、なんともかわいらしい恋を感じられる作品です。

 

ふたりの背景

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あらすじ

カナダから転校してきた高原あすかには、正道くんという特別支援学級の友人と一緒に美術部に入部する。あすかと正道くんにも、卒業の時がやってくる。

 

 

んなが熱狂する卒業ライブにも行かず、美術室に来た二人の美術部のお話です。

美術部カナダからの転校知的障害。正直どれも僕からは遠い存在です。同じ卒業式であっても、同じ3年という歳月であっても、それぞれの高校生活があるのです。そして卒業ライブに熱狂する卒業生にも、あすかと正道くんにも、平等に別れ訪れるのです。

切なくも心温まる作品です。

 

 

夜明けの中心

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あらすじ

料理部のまなみは、忍び込んだ夜の校舎で剣道部の駿とばったり会う。

同じ人物を心に思い浮かべながら、夜は明けていく。

 

説などにおける「夜明け」には何か新しいスタートのような、澄んだ空気に満ちた希望を思い浮かべますが、この作品でもその通り。明日取り壊される校舎で過ごす夜明けは、まなみ駿にとってまさしく新たなスタートです。

偶然ながらも、夜の校舎で会うことが決められていたかのような二人。

彼らを夜の校舎へ駆り立てた、彼らの心に秘めたものは一体なんだったのか。

夜が明け、ぼんやりと明るくなっていく最後の校舎で、彼らは何を語るのか。

切なさと、ほんのり温かい希望に満ちた、感動の作品です。

 

少女は卒業しない (集英社文庫)

少女は卒業しない (集英社文庫)

 

 

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③感想(ネタバレあり)

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の小説を色に例えるなら、間違いなくですね。青春のライトブルー

ストーリー、風景描写、心情描写、登場人物の言動、そのすべてが高校生らしい瑞々しさに溢れているんですよね。

語り手が女子高生ということもあって、女子高生フィルターがかかった繊細な文章が魅力で、それが多くの読者の共感を呼んでいるのでしょう。

校舎、桜、制服は彼女たちにはこう見えているのか。友情、恋愛、部活に対して彼女たちはこう感じるのか。そしてかつて自分もそうだったなぁと。読み進めていくうちに思わず、「あぁこの表現わかる、素敵だなぁ」と思うことでしょう。

あらすじにもあった通り、語り手の女子高生たちは様々なものと「さよなら」します。それは先生であったり、彼氏であったり、友人であったりするわけですが。

卒業式という「さよなら」、つまり別れの時を描いた短編であるのにも関わらず、全てのストーリーは切なくもハッピーエンドであると捉えることが出来ると思います。

図書館の先生に叶わぬ恋心を伝え、自らエンドロールへ向かい歩き出した作田も。

幼馴染と別れを告げ、自分を見つめなおした孝子も。

秘めた想いを送辞で打ち明けた亜弓も。

高校卒業という節目を迎え、彼氏に別れを告げた後藤も。

想いを寄せる森崎の歌声を控え室から聞いた氷川神田も。

正道くんとの思い出を胸に、アメリカへ飛び立つあすかも。

彼氏の死から、何にも手につかなかったまなみも。

きっと彼女たちは卒業という節目の先に広がる世界に向かって進んでいくのでしょう。

 

始まりはいつだってそう何かが終わること~♪

サヨナラの意味

サヨナラの意味

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高校は卒業したし、同時にそれぞれの想いと「さよなら」した彼女たち。しかし、彼女たちの未来はまだまだ続きます。

少女は卒業しない」のです。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか?自分が高校をすでに卒業しているということもあって、卒業式を懐かしむ観点で紹介しましたが、これから卒業式を迎える高校生にも是非読んでいただきたい作品です。卒業式の前にこの作品を読んだなら、卒業式がいっそう美しいものになることでしょう。おススメです!

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