知識も才能も金もない2人の大学生が一からブログ始めてみた。

どこにでもいる普通の大学生が普通から脱却するため、ブログ始めました。

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嘘で作った金には幸せは来ない・・・【もう半分】part2 台本

 

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ってんで中身を見るってと、二十五両包みが二つ・・まあとにかく五十両という金は大金でございまして・・
 

 

てえへんだこりゃあ・・えぇ?・・
おい!ちょいと出掛けてくるよ!
どうしたんだい?何?何があったの?
いやいや今までもう半分のおじいさんがな、八百屋のおじいさんがいたんだけれども、忘れ物しちゃったんだよ!だから届けてやろうと思って、行ってくるからあと頼むよ?
大丈夫だよ、もういいじゃないかぁ~商売終わったのにさぁ・・何もそんなことしなくたって預かっておいてあげればさ~
またどうせ明日来るんだろうからさ、ねっ?よしなよ、くたびれてんのに・・いいじゃないかそこまでしなくったってさ・・
いやそれがな?これうっかり預かれねえんもんなんだよ、なんだ
お金?へ~・・どのぐらい?
はした金なんかじゃあねえぞ?切り餅(二十五両)が二つ!
あら!十両?まあ・・あのもう半分の・・八百屋のおじいさんが?
どうしてそんな大金持ってるんだろうねぇ・・
いやぁどうしてかは知らねえが、事実ここに五十両あるんだい・・人から預かったものかも知らねえ・・
とにかくきと大事な金に違いねえと俺は思うよ?だから金がねえってのが分かっておじいさんまた、夜道を探したりなんかしねえといけねえ、心配するだろうからさ、これからひとっ走りしておじいさんに届けてやるから・・うん、あとは頼んだ
もう~いいじゃないかさぁ・・そんなことしなくったって大丈夫だよぉ・・
第一どっちに行ったか分かってるの?
ん?いやこれからうちへ帰るってそう言ってたよ
お前さん、あのおじいさんのうち知ってるの?
いやうちは知らねえけど、前にここ来て飲んでるときに話してたんだ、うん・・なんでも橋北だそうだ、まだ橋の所には行ってねえと思うんだ、だからこれからちょいとひとっ走りしてな?大丈夫だ年寄りの足だ、すぐに追いつくよ
いいじゃないか、いかなくたったさぁ・・ちょっと・・ちょっとこっちへ来てごらんよ・・
なんだい・・
なんだいじゃないよぉ・・それが預かったものかい?ちょっとあたしに持たしてみておくれよ、五十両?持ったことないねえ・・ちょっと持たしておくれよ・・
なんだよもう・・ほら・・
へ~・・たいそう重いもんだねぇ・・これ五十両かい・・
そう・・それじゃあこれあたしがちゃんと預かっておくよ・・
よしな、よしなよ!えぇ?それは大金だよ!?なんか間違いがあったらどうするんだい?
大丈夫だよぉ~・・間違いなんかありゃあしないよぉ・・いいんだよ、大丈夫!
そうか?いやぁ心配するんじゃねえかと思うからさぁ!
いいよぉ・・そんなこと・・向こうが勝手に忘れてっちゃったんだからさぁ・・
お前さん、いつも言ってるねえ・・こんなケチな商売、いつまでもしてたくないって・・もっと店を大きくして人を雇って、しまいにはこの千住で指折りの店にしたいってよくそう言ってるねえ・・
なんだい急にそんな話をして・・そらそうだい、俺ぁいつだってそう思ってるよ!
じゃあ・・・したらいいじゃないか・・
したらいいじゃないかったっておめえ・・まとまった金がいるんだよ!?
ここにあるじゃないか・・
どこに!?
これだよ・・
なっ・・これ・・だっておめえこれは・・おじいさんの金じゃあねえか!
だからさぁ・・もらっちゃうんだよ・・
もらっちゃうんだよったっておめえ・・!!
くれねえだろ!
当り前だよバカだねぇ・・子供みたいなこと言ってんじゃないよ?
くださいって言ってくれるわけないよ・・黙ってとってちゃうんだよ!
とっちゃうんだよって・・おめえそんなことして・・おじいさん取りに来るじゃねえか!
なかったって白を切るんだよ!
おめえ・・そりゃあよくねえよ・・よしなよ!おめえ人の金を!!・・
し~・・・人がまだ通ってるよ・・・何言ってんだよもう・・いいじゃないか・・なんでそんなにお前さんは正直なんだよ・・・
・・まあそれが取り柄と言えば取り柄だけどさぁ・・ダメだよ~お前さん・・
正直なことばっかりしてるってとね・・生涯貧乏な暮らしばかりしなくちゃいけなくなっちゃうんだよ?
あたしはもうず~っと子供のころから貧乏のどん底だろ?ねえ・・ほとほと貧乏なんてものは嫌なんだよ・・貧乏のためにねえ、嫌なこと、本当にこんなことしたくないなんてことも随分したよ・・
あたしが木津でもって仕事してたのもそのせいじゃないか・・まあそのおかげでお前さんと会えてさ、こうして一緒になれたけども・・
それだってずっと貧乏じゃないか・・だからもうあたしは本当に早くねえ!こんな暮らしから抜け出したいんだよ!
お前さんがなんとかするったっていつになるか分かりゃしないんだからさぁ・・
いいじゃないかぁ!ねえ!そのお金でさぁ・・ちゃあんと店を大きくして女の子でも置いてごらん?必ず繁盛するよ!そしたらまたそのお金を貯めておいて大きな店にするんだよぉ!
千住で指折りじゃないよ?千住で一番の料理屋になれるんだよ?江戸で指折りになれるよ、そうなれば!ね?そうしようじゃないかぁ・・お前さん!ねっ?お前さんの夢だろ?
いやそりゃあ・・夢かもしれねえけど・・なぁ!俺ぁそんなことまでして、てめえの夢を叶えてぇとは思わねえよ・・
そんな非道なことをして得た金でもってなんかやったってうまくいくわきゃあねえよ!お、俺はそ、そんなことはしたくねえな!
だ、ダメだよ!第一あのおじいさんが戻ってきたときに白を切れったって俺ぁそんなことは出来ねえよ!
それは分かってる、お前さんには出来やしないよぉ・・お前さんには出来ないからあたしに任しておきな!?うまい具合に追い返しちゃうから!お前さんは裏へ行ってればいいんだよ?このお金をどっかに隠してさ・・
悪いのは承知のことだよ?馬鹿だねぇ・・あたしもお前さんも天涯孤独だよ?子供がいないんだよ?他に類が及ばないじゃないか、何があったってさ・・
やってみるんだよぉ・・本当に度胸がないんだからお前さんは男のくせに・・何を言ってんだよ!?長い浮世に短い命、太く短くって言うだろ?
心配するんじゃないよ・・あたしの言うこと聞いてりゃあなんとかなるんだから!
なんとかなるんだからったっておめえ・・そんなことどうも・・俺ぁやだな・・
何言ってんだよ、あたしの言うこと聞いてなさい!?さぁこれお前さんに渡すから・・どうすんだじゃないよ、釜戸!もう冷えてるだろ?その中に入れて灰でもかけちゃいな!そうすりゃあ分かんないんだから・・ねっ?
それからお前さん裏へ行って、あたしがいいよって言うまで入って来ちゃいけないよ?ほらほらほら・・足音聞こえてきたよ、あのおじいさんじゃないかい?ほらほら顔出すんじゃないよ!?分かったね!?
 

ドンドンドンドン!(戸を叩く音)

すいません!酒屋さん酒屋さん!!
 

ドンドンドンドン!

すいません!酒屋さん!!酒屋さん!!旦那旦那!八百屋でございます!恐れ入りますがちょっとここを開けていただきたい!!
はい!はい!ただいまただいま・・どちら様?え?あぁ!八百屋のおじいさんですか!ちょっとお待ちくださいな、今開けますから・・
あんまりドンドン叩かれるってと戸が壊れちゃいますから・・さあお入りになって!
まぁ~・・どうしたんです?そんなに慌てて・・なんかあったんですか?
はぁはぁはぁ・・あいすいません・・あたくしここに忘れ物をしてきてしまいましてな・・
あらまぁそれはいけませんね、さあさあどうぞお入りなさいまし!どこに何を忘れたんでございます?
ここに・・あれ?・・・ないな・・
ここんところに汚い、これっばかりの風呂敷包みがあ、あ・・あるはずなんですが・・・ここにないんです・・どうしたんでしょうね?
さぁ・・それはどうも知りませんねぇ・・忘れたんですかそこに・・置いたんですか?置いた覚えがある?
あ、ありますよ!
そうですかぁ・・置いた覚えがあるってんだったらそこに置いてあるんでしょうねえ・・ないところを見るってと何か他の・・・
いや他じゃあないんです!間違いなくあたしはここに置いたんですよ!それがなくなってるってのは・・どうしちゃったんだろうなあ・・
ちょっとその下の方にでも落っこちてんじゃないんですか?台の下に・・覗いて見てくださいな、あたしも向こう側探して来てみますから・・・
どうです?ありますか?ない?よく見たほうがいいですよ?あらこっちにもありませんねえ・・樽の間もよく見てください?
ない?じゃあないんでしょう・・まあ他の所ですよきっと・・
いえ間違いないんです!!ここにあたしは置いたんです!!覚えているんです!!
あのここに座って懐から出してあたしは置いたんです!!
そんな大事なものをなぜ懐から出しておいたんですか?
い、いやあ歩いているときはさほど気にならなかったんですがね、この中に入れてここに座った途端になんだかずしっと重くなって苦しい気がしたんです・・
それになんかこう、冷えてきたもんですからそれから出してここに置いたんです、間違いないんです!
あのきっと旦那は知ってると思いますよ?ど、どっかに片づけてくれたんじゃないんでしょうかねえ・・
あたしはここにお帳目を置きました・・それで、出てったんです・・お帳目も無ければ、茶碗もございませんから・・きっと旦那が片づけたんだ、その時に必ず目に入るはずですよ!
きっとどこかにしまっておいてくれたんだ!
あの旦那は?
ちょっと用足しに出てますけれども?まあそういうものがあればあの人必ずあたしに言うんですけどねえ・・
何にも言わなかったところを見るってと無かったんじゃないんでしょうかねえ・・
いえ!そんなこたぁありません!必ずここに置いたんですから!間違いはありませんよ!
じゃ、じゃああたくし旦那が来るまでここで待たせてもらいますよ!
ああ、結構ですよ、どうぞ?待つのは結構ですけれども・・何なんですか?そんな大事なものって
え?えぇ・・まあ信じちゃいただけないと思いますが、その汚い風呂敷包みの中に五十両の金が入ってるんですよ・・・
まぁ・・・大金じゃありませんか・・・へえ~五十両ねえ・・・
失礼ですけども、おじいさんがどうしてそんな大金をもってるんです?
え、えぇ・・はは・・いやぁこりゃまあ話をしてみなけりゃ分かりません・・疑われんのも仕方ないですよ・・ええ・・
こう見えてもあたくしもね?これで若い時分には深川八幡のすぐ前の大きな八百屋の跡取り息子でございましてねぇ・・・
 

 

 

part3へ続く

 

 

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【もう半分を聞きたい方へ】

 

本怖シリーズ 落語編その二~へっつい幽霊/モウ半分~
 

 

 

 

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