こんにちは。
ぁゃゃです。
最近、大学の友人と「普段小説とか読む?」という話をします。
友人の答えは基本的に「NO!」。文字ばっかりでつまらないだとか、長い文を読むのが辛いだとか。
今では小説大好きな僕ですが、最初の頃は同じ意見でしたね(笑)。
今回はそんな読書初心者にも読みやすい
を紹介します!
【スポンサーリンク】
気軽に読めるショートショート
ショートショートとは、小説の中でもさらに短い小説のことです。つまり、超短編小説といったところでしょうか。
今回紹介する星新一のショートショートは、一作品5~30ページぐらいです。中には、たった3ページのストーリーもあります!
長編小説を読むと途中で飽きてしまう方や、読書初心者でも気軽に楽しめるのがまさにショートショートってわけです。
風刺の効いたストーリー
星新一は、ショートショート作品を1000作以上作った有名な作家です。
彼のショートショートの魅力は「SFストーリー」と「風刺の効いた内容」の2点です!
彼の作品には、ロボットや~~星人などの宇宙人、未知の惑星に向かうロケットが頻繁に登場します。ショートショートという短いストーリーであっても、読者の想像力を掻き立てる本格的なSFストーリーが楽しめます。
そして何より、短いストーリーに込められた風刺がたまりません。人間のエゴや愚かさ、あるいは政治社会のブラックな箇所を的確に突いてくる風刺に、思わずニヤッとしてしまうはずです(笑)。この風刺が短いストーリーの内容を濃くしているのは言うまでもありません。
【スポンサーリンク】
イチオシをちょっと紹介
せっかくなので、僕のイチオシのショートショートを少し紹介したいと思います。
僕のイチオシは「抑制心」というストーリーです。
吸血鬼になってしまった人が我々読者に語りかけるという内容です。その吸血鬼は読者にこう言います。
「あなた以外の全員が吸血鬼になったとしよう。でも慌てることはない。もう逃げ場など残されていないが、あなたの安全は保障されているのだから。」
それはなぜでしょう?その理由が傑作なんですよね~。
例えば、友達数人とホームパーティをしたとしましょう。お皿に盛られたお菓子をつまみながら、楽しく談笑しています。そしてパーティも終わりに近づき、お皿の上のお菓子は残りひとつとなります。
その最後のひとつを食べてはいけない理由はどこにもないはずなのに、人々は手を止めるでしょう。この感覚、あなたもきっとわかるはず。最後のひとつに手をかけた瞬間「図々しいやつだ」と思われるのでは?と人々は周囲の目を気にするのです。
つまり、吸血鬼たちはあなたの血を吸いたくてたまらないけれども、周りの目を気にしてあなたを襲うことなどできるわけがないのだ。というオチです。
ね?面白いでしょ?
社会に存在する人間関係を絶妙に扱うこの感じが、星新一のショートショートの醍醐味です!
おすすめはコレ
さて、そろそろ星新一のショートショートが読みたくなってきたと思うので、僕のおすすめのショートショート集を紹介します!
まずはこちら、「ちぐはぐな部品」。上記の「抑制心」をはじめ、時代物、SF、ミステリーなどバラエティ豊かな29作が楽しめます!
次に、思わずニヤッとしてしまうような結末が魅力の「きまぐれロボット」。その他の作品もどれも傑作ばかりです。
最後に、「ボッコちゃん」。
なかでも「おーいでてこーい」という作品が傑作です!
おわりに
短いけれど、風刺が効いたストーリーが楽しめる星新一のショートショート集。読書家入門として、休日や年末のお供としていかがでしょうか?
【スポンサーリンク】