知識も才能も金もない2人の大学生が一からブログ始めてみた。

どこにでもいる普通の大学生が普通から脱却するため、ブログ始めました。

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磨けばそこには福がある【井戸の茶碗】台本 part4

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屑屋さん・・わしはその金は受け取れん
ど・・どういう・・
わしはあの仏像を売ってしまった・・
いったん手放してしまえばそれは 人の物だ・・自分のものではない・・買った人の物だ・・ その中から出てきたものは買った人の物だ・・
わしは受け取るわけにはまいらん・・先方へ戻しなさい
いやそれは違いますよ!それはあたくしは高木様の言うことの方が本当だと思いますよ?
高木様はね?今言った通り仏像は買ったんですよ、ただ中の金は買った覚えは ないってんですよ、ええそりゃあそうですよ!
そりゃあ考えたってごく当たり前の話ですよ?元々こっちの話なんですから・・ お納めになったらいかがでございます?
それは確かに先祖が我々のことを思って入れておいてくれたものに違いない・・
それほど大事なものを売るようなそんな不心得な者に初めから金は授からなんだ・・
天が買ってくれたものに授けた・・うん・・その人の所へ戻しなさい・・
いやそれは違うと思います、いやそれはあのねえ!どう聞いても 高木様の言うことの方が本当だと思います!こちらでお納めになるのが 本当だと思いますよ!?
いや!わしは曲がったことは大嫌いだ!
・・いや曲がっちゃいませんよ!
そりゃあねえ確かにその~先生堅いことはよく分かります
正直は結構・・ですが先生はちょいとすぎますよ・・ なんでもすぎちゃいけない、なんでもすぎるってと頭に馬鹿がつく。 馬鹿正直という・・
黙れ!武士に対して無礼を申すと手を浴びせるぞ!
ああ・・どうもあいすいません・・でもこれ・・どうしてもお受取りになりませんか?
わしは受け取らん!戻してまいれ!
そうですか・・へい、分かりました
・・とおっしゃるのですがどうしましょう?
なぜ持ってくるのだ!!わしが受け取るわけが参らんであろう!
よいか!何度も申すようにわしはな!仏像は買った!だが中の金を買った覚えはないのだ!
へえそれは向こう行ってやりました!やったんですけどもどうしてもだめだってんですよ!
だめだと申してなぜまたわしの所へ持ってくる!?
よいか?五十両だぞ?二百文というはした金でこんな大金を仏像付きで買うなんてこんな勘定の合わない話は なかろう!
そらあそうでございますよ!ですけどねぇ・・いやあ分かりましたよ! 向こう行ってそう言いますよ!
・・・という私の言うことが先生お分かりになりますか?
理屈はよくわかる・・だがわしは受け取ることはできん!
ん?なぜか?それはな・・わしには武士という誇りがある・・それを受け取るとその誇りというものがなくなってしまう・・だからわしは受け取れん・・
そりゃあ先生はそういうこと言ってていいんですよ!?武士の誇りで結構です!
お嬢さんのこと考えてみて差し上げなさいまし!お年頃じゃありませんか!?
こんな着物がきたい、こんな帯が締めたいなんというそのさなかにですよ!?
あんなボロにくるんでおいてよくも先生そんな呑気で・・
黙れ黙れ黙れ!何という無礼を申す!わしは何といっても受け取らん! 刀に賭けても受け取らんのだ!!
そうですか・・分かりました!
・・・ということですがどうしましょう?高木様?
よし!わしも武士だ!刀に賭けても受け取らして見せる!!
そ・・そうですか・・弱っちゃったなあどうも・・
 

どうにもならないんで千代田卜斎の住んでいる長屋の家主に相談をする・・

はぁ~結構な話だなあそりゃあ・・さすがだ、人は武士!それでなくちゃいけませんよ?
よし私が間へ入って口を聞こうじゃないか
 

というんで家主が間に入りまして、まずこの五十両を何とかしないといけないという・・

中から十両引いて屑屋へ・・後残りまして四十両の金を半分に割ってお二人に 分けていただきとうございます・・
 

高木佐久左衛門は黙ってそれを受け取った・・ 今度はこれを千代田卜斎の所へ持ってくるってと・・

いやあ~大家殿・・わしはその金は受け取れん・・
何でですか?
いやあわしは情けは受けとうにない・・
いや情けではないですよ!こちらのお金、屑屋にもうやっていただいたんです。 残りの金も先方はいただいたんです、いいじゃありませんか?
どうしてもいけませんか?・・ああそうですか!それじゃあこうしましょう! 形を何か差し上げたらどうですか?なんでもよろしゅうございますから先方に 何か差し上げたら恵んでもらったなんてことにはなりませんよ?
いえいえ!だから何にもないとおっしゃらずに!先生が普段使ってらっしゃる手ぬぐいでも 箸でもよろしいんでございますよ!なんでもいいんですから!
そうか・・
それではこの汚い茶碗でどうだ?これでわしは薬などを飲みまた茶なども 飲んでおる・・こんな汚いもんでよいか?
ええ!なんでも結構でございます!それではこれを高木様に!
 

というので高木佐久左衛門のもとにこの茶碗を渡してそして二十両という金を 千代田卜斎が受け取った・・これでまあ丸く収まった・・

 

これがまあ結構な話だというのでこの噂がどんどん広まってしまいには 細川家中でもってはぁ~まことに二人とも偉いもんだ・・というので これがお殿様の耳に入って、真に高木佐久左衛門偉いもんだ!目通りを許すぞ! ってんでお殿様の前へ出た。

 

その時に千代田卜斎にもらった茶碗・・ これでございます!ってんでお見せした・・ するとそこに細川家お出入りの目利き、鑑定家ですな・・

殿、それをちと拝見しとうございます・・
そうか?構わん!
 

手に取って見ておりました、目利きの目がだんだんと変わってまいりました・・

これは大変でございます・・殿!
井戸の茶碗にございます!
何!?これがそうか!?高木!!余がもらい受けるぞ!
ははあ・・
 

っと鶴の一声でございます・・差し上げちゃった・・ お殿様だからただじゃもらいません・・三百両という金が高木佐久左衛門の所へ 下さった・・・

 

この金を目の前にして高木佐久左衛門考え混んじゃった・・

なあ屑屋・・わしも困っておる・・元々茶碗は向こうから出たものであるからなあ・・
拙者これを一人でもらうわけには参らんぞ・・・いかがでござろう? とやかく申さん・・半分の五十両をわしはもらい受けおくから、 残りの百五十両を千代田氏のところへ届けてもらいたい・・
勘弁してください!
やだよぉ・・・だってそうじゃありませんかぁ・・ こないだ五十両でもってあの騒ぎですよ?百五十両なんてあたしは縛られて逆さに吊るされて、 大砲で撃たれるよ?
そんなことはない、とりあえず話だけでもしてきてもらいたい!
そうですか・・行ってきますけどね・・・
・・・とこういうわけなんですけどね?
百五十両ですよ?いかがでございます?こちらから出たんでございますから 今度は!もう受け取るでしょ?
いやぁ・・屑屋さん・・その金は受け取れん・・
また始まったよぉ・・
お願いだから受け取っていただきたい!
・・・じゃあまたこちらから差し上げてくださいよ!!瀬戸物とか金っ気の物もダメですよ? なんでもいいからお願いしますよ!!
百五十両取っといてくれないとあたくしまた 商売に行かれなくなっちゃいますから!
・・・屑屋さん・・高木氏はまだ御独り身か?
ええ!良助という者と二人で暮らしておりますが・・
そうか・・・
うちの娘はな・・女一通りのことは仕込んである・・ どこへだしても恥ずかしいことはない・・いずれどこかへ嫁がせなければならない・・
高木氏の所へ嫁がせたいと思う・・・どうだ?こういう話はいかんか?
はあ・・ということはあたくしがご親族に?
そうだ・・それを承知してくれるのであれば!支度金として百五十両受け取ろ
そうですか!そりゃあ結構な話じゃありませんか!そらあ大丈夫ですよ!
もらってくれるか?もらいますもらいます!
あちらがもらわなきゃあたしがもらいます!
すぐに話をしてきてくれ!
へい!・・・
千代田氏の所へ行ってまいりましたよ!
今度は素直に受け取ったであろう?
いえ、それがそうではないんで、また向こうから下さるものがあります!
また何か下さる?
ええ!今度は大変でございますよ?ええ!あちらにお嬢様がいらっしゃいます!
女一通りのことは仕込んである、器量も中々いいと!ね?で、いずれ嫁がせなくては ならないけれどもできるならば高木氏のような方の所へ嫁がせたいと・・
もしご親族にしてくれるんだったら支度金として百五十両を受け取ろう!と こうおっしゃってるんでございます!ええ!!いかがでございます? 御貰いになりませんか?
う~ん・・そうか・・前々から母に言われておる・・
う~ん千代田氏の娘ならば、 間違いはなかろう!そうか!妻をめとるか!
めとんなさいめとんなさいましよ~!いい女だ本当ですよ?
ええこれはね?今裏長屋にいますからちょいとくすんでますがこちらへ 連れて来て磨いてごらんなさい!いい女になりますよぉ~?
いやぁ~磨くのはよそう・・また小判が出るといけない・・・

 

 

 

おわり

 

 

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井戸の茶碗を聞きたい方へ】

 

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