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【小説紹介】噂は人を殺す。「噂」

んにちは。

ヨンス&ぁゃゃのぁゃゃです。

 

休み中に小説を2冊読んだよ!という旨を前回の記事で書いたのですが、今回はその一冊目を紹介します!

(前回の記事はこちら ↓↓↓ )

www.hanashicoo.com

 

今回紹介するのは、荻原浩サイコサスペンス小説

「噂」

です!

 

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①小説情報とあらすじ

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小説情報

著者:荻原浩

初版発行:2001年2月20日

発行所:新潮文庫

あらすじ

レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。

香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。

衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンス。

 

②感想(ネタバレなし)

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の小説の醍醐味は何といってもラスト一行(しかもたった一言!)でストーリーが覆ること。僕がこの小説を読んで、ラスト一行にたどり着いたのは深夜。驚愕の結末にゾッとしました。僕はこの手のどんでん返し系のミステリーやサスペンスが好きなのですが、久しぶりにやられたっ!って感じですね。是非驚愕の結末を体感してほしいですね。

じゃあこの小説はラスト一行まで面白くないのかというと、決してそんなことはありません!何度も巻き起こる、噂の内容そっくりの殺人事件を追う姿が描かれた骨太刑事ストーリーとしての側面もあり、ラスト一行までもじっくりとストーリーを楽しむことができます!作中に登場する小暮名島という凸凹な刑事コンビの活躍にも注目してほしいです。

また、この小説のキーワードとなるのが、題名にもなっている“噂”。根拠のない噂や都市伝説がTwitterなどのSNS口コミによって蔓延する現代。そんな現代にこそ、この小説は読むべきです!500ページ近くある少し長めの作品ですが、日々の読書年末にいかがでしょうか?

噂 (新潮文庫)

噂 (新潮文庫)

 

 

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③考察(ネタバレなし)

画紹介の記事では、考察にネタバレを含ませていますが、前述のとおりこの小説の醍醐味は驚愕の結末なので、ネタバレは含まない内容にしたいと思います!その結末はぜひ自身の目で

噂の有する力

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の小説で出てくる“噂”、それはあらすじにもあった通り「特定の会社の香水をつけないと殺人鬼に殺されてしまう」というもの。これは会社の販売戦略として流された噂で、根拠など全くありません。しかし、その噂の内容そっくりの殺人事件が相次ぐ

現在、TwitterなどのSNS口コミサイトの普及によって根拠や証拠の有無にかかわらず、噂や都市伝説の拡散力は凄まじいものとなっています。そして拡散された噂や都市伝説は思わぬ力を有しているのです

少し前の話になりますが、1973年に愛知県宝飯郡小坂井町(現・豊川市)を中心に「豊川信用金庫が倒産する」というから取り付け騒ぎが発生し、短期間に約20億円もの預貯金が引き出されたという騒動(豊川信用金庫騒動豊川信用金庫事件)が起こりました。当時はまだSNSが普及していたとは言えませんので、おそらく口コミによる拡散が大きかったのでしょう。

1970年代ですら、噂や都市伝説が有する力は強大なものでした。現在は、さらにその傾向が強まっていることは言うまでもありません。噂や都市伝説は会社を倒産させ人を殺す力を有しているといっても決して過言ではありません。

 

言霊思想

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 して、日本においてこういった噂や都市伝説が現実味を帯びる要因のひとつに「言霊思想」があると僕は考えています。言霊思想とは、言葉に霊的な力が宿っているという日本の思想のことです。つまり、言葉には力があるとされているのです。有名な例を挙げてみましょう。

大学入試を明日に控えた受験生に対して「落ちる」「滑る」などという言葉はタブーとされていますよね。でもそれはなぜでしょうか?そんな言葉を投げかけたって、その言葉が受験生の脳をジャックしての学力を低下させるわけではありませんし、その言葉を投げかけても合格する人は合格しますよね。それでも受験生に対して「落ちる」「滑る」といった言葉を投げかけないのは、誰もが「そんなはずないけど、もしかしたらそうなるかもしれない、そうなったらどうしよう」と考えるからです。ただの言葉のはずなのに、日本人はその力を恐れるのです。これが言霊思想です。

だから人々はどんなに根拠のない噂や根拠だとしても、言葉が持つ「もしかしたらそうなるかもしれない」という力を恐れて実行したりするんですよね。僕だって~~しないと一生モテないって言われたらそれやりますよ。

 

求められるメディアリテラシー

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は、根拠のない噂や都市伝説に振り回されないためにはどうしたらいいのでしょうか?ここで重要になるのがメディアリテラシーです。メディアリテラシーとは、世の中にある数え切れないほどの沢山の情報メディアを主体的に読み解いて必要な情報を引き出し、その真偽を見抜き、活用する能力のことです(Wikipedia)。

僕も中学生の時に先生に「調べものするときはひとつのメディアだけでなく、複数のメディアを確認しなさい」って言われました。どんな情報でも簡単に、しかも大量に手に入る現代だからこそ、この能力が必要とされるんですね。めんどくさい世の中になったような気もしますが、今後生きていくうえで必須能力と言えるでしょう。

 

おわりに

察では少し小説の内容から外れてしまいましたが、噂や都市伝説の有する力を題材にし、驚愕のラストと骨太刑事ドラマを楽しめる荻原浩の「噂」。僕が今まで読んだサスペンスの中でもトップクラスの面白さでした。是非読んでみてください

 

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