知識も才能も金もない2人の大学生が一からブログ始めてみた。

どこにでもいる普通の大学生が普通から脱却するため、ブログ始めました。

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嫌いの裏にはわけがある【厩火事】台本 part3

 part1、part2から見てください!


 

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あのな!こういう話があるんだ・・・昔ね?唐土にね?孔子ってえ学者がいらっしゃったんだ・・
あらあ~そうですか・・やっぱり幸四郎の弟子かなんかですかねえ・・
何?
だってこうしって役者がいたんでしょう?
役者じゃねえ、学者!学問をなさる偉い方!
ああ!学者ですか!・・まあ色っぽくないんですねえ!
色っぽい話をしようてえんじゃないんだよ!
よ~く聞きなさいよ!?お前のためになる話だから聞いときなよ?
で、まあ学問をなさる偉い方だから街中の賑やかな場所にはお住まいにはならない・・ちょいと静かな離れた場所にお屋敷を構えてらっしゃる・・
で、お役所に通う時には馬でもって通われる。
大変にこの方がまた馬が好きな方でな、今までに何頭もお召になってる・・
中でも一番気に入って可愛がってらしたのが!一頭の白馬だ!
白馬?白馬ってと?
しろうまだよ。
しろ・・あら~そうですかぁ・・うちの人と一緒じゃあありませんか!ねえ!
おめえんとこのハチ公が?
ねえ?そこでもって体は温まるしねぇ、それでやりすぎるってとお腹が張っていけませんねぇ!
白馬ったって濁酒(どぶろく)の話してんじゃないよ!?乗る馬!全身真っ白な乗る馬だよ!
あああ!そうなんですか!で、どうしたんです?
何か言わねえで黙って聞いてろ!黙って!ね?
で普段から大変に可愛がっていらっしゃって、いつもご家来の人たちによいか?これをいたわってつかわせよ?余のつもりだと思っていたわってつかわせよ?ってんでご家来衆は大変だ!
もう~気を使う!ね?うん・・で、ある日ねえ!乗り換えの馬でもってお出かけになった。その留守に厩(うまや)から火事だよ・・
さあ火事という言葉を聞いてご家来たちはピーンと来たのがそのご愛馬のことだ
あの馬を早く助け出さなくてはならない!ってんで一同が飛び込むってともう火の手が回ってきている・・
名馬に限って火を恐れるってぇことを言うだろ?ね?いくら引っ張り出そうと思っても火を恐れちゃって馬がガッ!っとこうして動かない・・
中に入ってって後ろから押す人、前から引っ張る人、色んなことをやってみたがびくりとも動いてくれない!
だんだんだんだん火が回ってくる・・自分たちが死んじゃあ何にもならないってんで、あわてて逃げだした・・見ている目の前でご愛馬を焼き殺した・・・
さあ!大変だ!どんな御咎めを受けるだろうと心配しているところへ!孔子様がおかえりになってくる・・・
『火事があったそうだな?』『はい・・ご愛馬を焼き殺してしまいました・・・』『そうか・・お前たちに怪我はないか?
『手前ども一同無事でございます!』『ああ!そうかそうか!それは良かった!今度からは火には気を付けなくてはならんぞ?』とおっしゃって馬のことはこれっばかりも言わねえんだよ?
え?どうだい?ご家来の気持ちになって見な!?
まあこの人は普段から馬のことばかり言ってる人だと思ったら、いざとなったらこんなにも俺たちのことを思っていてくれたのか・・あ~もうこの人のためならもう生涯尽くそう!という気持ちになるだろう?
へえ・・そうですねえ
これとね?まるで逆の話がある・・これは日本だ・・麹町にな、さる殿様がいた
あらぁそうですか!だったら引っ搔くんでしょうねえ?
何!?
だって猿の殿様・・
猿の殿様じゃないの!名前が言えないからさる殿様ってんだ!
そんなこともわかんないから喧嘩になんだよ!ええ!?それでなこの殿様がな?大変に焼き物が好きなんだ!
あら!そうですか!あたしもなのよ!もう一度に五、六本はいただいちゃうのよ?まあ下っ腹が張ってねえ!
なんだい!?
焼き芋でしょ?
どうして黙ってられねえんだよおめえは!焼き芋じゃないよ!焼き物!
つまり早え話が、あの・・瀬戸物だ!まあ皿だとか茶碗だとかそういう物を集めてるんだよ!だから黙って聞いてなよ!!
ちょちょちょちょっと待って下さい?え!?皿だとか茶碗を!?集める!?
やっぱりそういう人がいるんですかねえ!へえ!いやあね?うちの人もそうなんですよ!
おめえんとこのハチ公が!?
そう!知らなかったでしょ?兄さん!そういうところがあんのよ!あの人も!まあおかしいったらありゃしないのよ!
こんなへんてこなねえ!皿だとか茶碗だとかを買って来てこないだなんか兄さん!呆れちゃった!縁日でもってね!一円五十銭も御あしだしてね?買ってきた皿見て驚きましたよ!これっばかりのもんよ?それでもって淵は欠けて、穴は開いているでしょう?
だからあたしも言ってやったの!無駄遣いしちゃあ嫌だよ!ってねえ!?御あしを使うのは構わないけれども一体何に使うのよ!どうして一円五十銭も出して買ったの!?って言ったら
おめえは何にも知らねえからそんなこと言ってんだ!これは信長時代の物でひびが入ってたり淵が欠けているから俺たちの手に入るんじゃあねえか!おめえは何も知らねえんだから黙ってろ!って言いましてね?
自分で箱をこさえて綺麗に布でくるんで中にしまってあるんです!たまにそれを出してみているその嬉しそうな顔ってったらないの!!
ねえ!あたしにはそんな顔ちっとも見せたことはないのよ!?だから悔しくってね!・・・
分かった分かった!もういいもういい!・・いい!
あのなあおめえんとこの亭主が買ってくるような一円だ、一円五十銭だ二円だなんて話じゃねえんだ・・
その殿様が集めているものってえのは!みんな何千円何万円とするものなんだよ!
あらそうですかあ・・じゃあずいぶん大きいんでしょうねえ・・
いや値が張れば大きいてえもんじゃねえんだよ?ね?これっばかりのもんでも何千円てえ物があるんでえ!
で、まあそのお殿様が一番大事にしているのは大変に高価な皿でな?宝物だよ!?で、お客様を呼ぶってえとそれで料理を出す・・その後でもってその自慢話ってぇやつだ・・
それほど高価なものだから奉公人には扱わせないでいつも奥様が一手に引き受けている・・・
ね?ある日いつものようにお客様を呼んで・・・
 
part3終わり
 

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古今亭志ん朝 県民ホール寄席

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